2012年1月6日金曜日

名監督の戦術を再現する

スタッフの能力値は、選手と同じようにゲーム内では表示されない細かい設定がたくさんある。これらの設定はスタッフプロフィール画面の戦術項目にある程度は反映されている。



その戦術項目を見ると、使用フォーメーション、パススタイル、プレス、戦略、マーキングあたりの戦術が何となく判明する。でも、何となくしか分からないところを完璧に再現する試みを海外フォーラムで見かけたので検証してみる。エディタでモウリーニョを例に調べてみる。
(* プレイメンタリティは攻撃的、大胆、慎重、とても慎重、バランスの5種類。マークのスタイルはマンマーク、ゾーン、混合の3種類。プレイスタイルはロング、ダイレクト、パス、混合の4種類。プレススタイルは積極的、消極的、混合の3種類が確認できた)

左下の Non player Data から Tactical Attributes タブを選ぶといくつかの能力が表示される(言語ファイル英語で開いています)。



Attacking
全体的な戦略「原則」に関連。1~4で非常に厳格、5~8で厳格、9~12でバランス、13~16で柔軟、17~20で非常に柔軟
Depth
特殊指示「ディフェンスライン」に関連。目盛りを左隅から(20-能力値+1)回、押した回数に対応。
Determination
全体的な戦略「戦略」に関連。1~3で超守備的、4~6で守備的、7~9でカウンター、10~12で標準、13~15でコントロール、16~18で攻撃的、19~20で超攻撃的。
Directness
プレイスタイル「パススタイル」と「クロス」に関連。パススタイルでは、1~6でショート多め、7~13でデフォルト、14~20でダイレクト多め。「クロス」では、1~6で高速クロス、7~14でデフォルト、14~20で滞空クロス。
Dirtiness Allowance
プレイスタイル「タックル」に関連。1~6でより慎重、7~13でデフォルト、14~20でより積極的。
Flamboyancy
プレイスタイル「創造性」に関連。1~6でより低め、7~13でデフォルト、14~20でより高め。
Flexibility
戦術を相手に合わせて変える柔軟性の指標。
Free Roles
プレイスタイル「流動性」に関連。1~6でポジション維持、7~13でデフォルト、14~20でより流動的。
Marking
プレイスタイル「マーキング」に関連。1~6でゾーンディフェンス、7~13でデフォルト、14~20でマンマーク。
Offside
特殊指示「オフサイドトラップ」に関連。1~10でいいえ、11~20ではい。
Pressing
プレイスタイル「プレス」に関連。1~6でより消極的、7~13でデフォルト、14~20でより積極的。
Sitting Back
特殊指示「時間かせぎ」に関連。数値は目盛りを左隅から押した回数に対応。
Tactical Knowledge
戦術変更をスムースに変更できるかの指標。
Tempo
特殊指示「テンポ」に関連。数値は目盛りを左隅から押した回数に対応。
Use Of Playmaker
プレイメーカーの使用。1~10はいいえ、11~20ははい。
Use Of Subs
控え選手を使用する頻度を示す指標。
Width
特殊指示「展開の幅」に関連。数値は目盛りを左隅から押した回数に対応。

さらに、Tactical Attributes タブの隣の Tendencies タブには、"Will Use Target Man"(ターゲットマンを指名するか)、 "Will Use Counter-Attacking"(カウンターアタックをするか)という項目があるので参考にする。

これらを基準にモウリーニョの数値を当てはめてみる。ゲーム内での表示は、フォーメーション:4-2-3-1、プレイスタイル:ダイレクト、プレスのスタイル:積極的、プレイメンタリティ:攻撃的、マークのスタイル:混合。

項目 割り当て 数値
原則 バランス 10
戦略 超攻撃的 20
パススタイル ダイレクト多め 15
創造性 デフォルト 10
プレス より積極的 18
タックル より積極的 17
マーキング デフォルト 11
クロス 滞空クロス 15
流動性 デフォルト 12
ディフェンスライン 通常(左から11目盛り) 10
展開の幅 広い(左から15目盛り) 15
テンポ 速い(左から15目盛り) 15
時間かせぎ 積極的(左から16目盛り) 16
カウンターアタック いいえ チェックなし
オフサイドトラップ はい 12
プレイメーカー はい 15
ターゲットマン なし チェックなし


注意点としては、Depthは深さを表すものだから、数値が高いほどディフェンスラインが深くなるという点。また、特殊指示「パスの狙い」に関してはちょっと分からないのチェックなし。

続いてグアルディオラ。ゲーム内での表示は、フォーメーション:4-3-3、プレイスタイル:混合、プレスのスタイル:積極的、プレイメンタリティ:攻撃的、マークのスタイル:混合。

項目 割り当て 数値
原則 非常に柔軟 19
戦略 攻撃的 16
パススタイル ショート多め 3
創造性 より高め 17
プレス より積極的 18
タックル より慎重 5
マーキング デフォルト 8
クロス 高速クロス 3
流動性 より流動的 15
ディフェンスライン 押し上げ(左から15目盛り) 6
展開の幅 広い(左から18目盛り) 18
テンポ 普通(左から8目盛り) 8
時間かせぎ 消極的(左から4目盛り) 4
カウンターアタック いいえ チェックなし
オフサイドトラップ はい 14
プレイメーカー はい 19
ターゲットマン なし チェックなし


こういう感じ。続いてファーガソン卿。ゲーム内での表示はフォーメーション:4-4-2、プレイスタイル:パス、プレスのスタイル:積極的、プレイメンタリティ:攻撃的マークのスタイル:混合。

項目 割り当て 数値
原則 柔軟 15
戦略 超攻撃的 20
パススタイル デフォルト 8
創造性 より高め 16
プレス より積極的 15
タックル デフォルト 9
マーキング デフォルト 10
クロス デフォルト 8
流動性 デフォルト 12
ディフェンスライン 深い(左から6目盛り) 15
展開の幅 広い(左から18目盛り) 18
テンポ 速い(左から16目盛り) 16
時間かせぎ ときどき(左から8目盛り) 8
カウンターアタック はい チェックあり
オフサイドトラップ なし 4
プレイメーカー はい 15
ターゲットマン なし チェックなし


3者ともゲーム内の表示と整合性がとれているように思える。ただ、気になったのは、戦略が勝利意欲(Determination)に依存するというところ。勝利意欲はスタッフ能力の中でも重要な能力なので、優秀な人材は必ずと言っていいほど勝利意欲が高い。ということは、優秀な監督は必ず攻撃的な戦略でくるということになる。ガチガチな守備で有名な人を調べてみたいけど、思いつかないので今日はここまで。

参考 My Work on an old Tactic Creating Technique

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